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AWSソリューションアーキテクト アソシエイトを取得しました

Published 24 Feb 2018

AWSソリューションアーキテクト アソシエイト資格を取得しました。
業務ではAWSを利用する機会はほとんどなく、今回の勉強と後述のトレーニング以外はほとんど触れたことがありません。 それでも、なんとか合格に到れたので共有しようと思います。

ちなみに勉強期間は約2週間くらいで、総勉強時間は30時間くらいです。

AWS ソリューションアーキテクト アソシエイトとは

AWSには認定資格がいくつか存在するがその中でもサーバ構築に関する資格が「ソリューションアーキテクト(Solution Architect)」です。ソリューションアーキテクトには、アソシエイトとプロフェッショナルが存在し、言うなれば中級と上級のようなものです。

試験はテストセンターで行われ、問題は選択肢の中から正解を一つないしは複数選ぶというものです。 ちなみに、複数選択肢の場合には選択数が指定された数でない場合には次へ進めない親切設計となっています。

問題数は60問、試験時間は80分(早めに終わった場合は退室可能)で合格点は65%です。

試験対策

試験の具体的な内容は公表不可能で、試験開始時にも同意を求められます。 そのため、実際の試験問題の内容がどのようなものであったかについて直接言及することはできませんが、試験に臨む上で私が行った対策を共有します。

説明を読む

まず始めにやることは試験ガイドを確認することです。 試験範囲となるサービスと試験分野についても割と具体的に明記してあります。

だいたい押さえるべきサービスは以下の通りです。

  • EC2
  • ELB
  • Auto Scaling
  • VPC
  • Route 53
  • IAM
  • EBS
  • CloudFront
  • DirectConnect
  • CloudWatch
  • CloudTail
  • CloudFormation
  • S3
  • Glacier
  • RDS
  • EMR
  • DynamoDB
  • SQS
  • SNS
  • ElastiCache
  • Kinesis

特にEC2、ELB、Auto Scaling、VCP、S3、IAMあたりは結構深いところまで聞かれます。

各サービスを知る

各サービスについては、Black Beltの資料スライドを読みました。 サービスごとにかなり詳しく書かれているので、サービスについて知る分にはこの資料を読み込むだけでほとんど問題ないです。
また、EC2など主要サービスについては、よくある質問も読みました。内容が充実しているうえ、試験に直結するようなことも書いてあるので目を通しておくことをお勧めします。

問題を解く

まずは公式のサンプル問題を解きます。
サンプル問題は数こそ少ないですが、非常に重要です。全て解けるようにしておくのはもちろんのこと、正解以外の回答がどうして間違っているのか説明できるようにしておくと良いと思います。

次にネット上に転がっている問題を探しては解いていきます。 会員と登録して練習問題購入できるところや、個人のブログなどにも問題のヒントになるようなことが書いてあったりするので、手当たり次第に探しました。

特に、ここは結構まとまった問題数があるので重宝します。 私はフリープランしか利用しませんでしたが、有料プランだとさらに多くの練習問題を利用できるようです。

トレーニングを受講する

Architecting on AWSを受講しました。 とはいえ、これだけは半年以上前のことです。トレーニングを受けた時には、あまり資格を取得する気が無かったり、仕事が忙しかったりして、いつの間にか時間が経ってしまいました。
このトレーニングの内容は必ずしも試験対策といったものではない(冒頭で直接そのような説明がありました。)ですが、AWSの知識は間違いなく身につきますし、その知識は試験にも活かせます。各サービスの利用方法から、実際のAWSの操作やサーバ設計に至るまで、総合的な知識と経験が得られました。私の場合は会社負担で行かせてもらえましたが、個人で行くとなるとかなり高額です。ただし、その分ちゃんと身になるトレーニングでした。これが無かったら、この短時間で受からなかったと思います。

本を読む

私は下記の2冊を読みました。 両方とも読んで良かったと思える内容でした。

Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド

こちらはAWSのサービスを使った場合のサーバ構築方法を、実際の画面キャプチャなどを交えて解説している本です。 使われているサービス・構成は、共に試験範囲をカバーしているため非常に有益です。特に、VPCやIAMなどBlackBeltだけでは少々わかりずらい部分についてもわかりやすく解説されています。また、AWSについてはもちろんですが、それ以外のサーバ設計・構築の基礎知識が確認できるので非常に有益でした。

Amazon Web Services 業務システム設計・移行ガイド

こちらも基本的なAWSの構築についての本ですが、先の本よりシステム移行や連携に焦点を絞っており内容がより具体的です。ソリューションアーキテクトの試験中で、既存システムの移行や連携について言及されることが多いためとても役に立ちます。さらに、内容が具体的なため、試験に限らず実際の現場で活かされるような知識が多いと思います。

模擬試験を受ける

模擬試験は20問です。解答は教えてもらえません。
ですが、正答率は分野ごとに教えてもらえるので、ある程度間違えた問題は予想がつくはずです。数少ない公式の問題なので、言うまでもなくとても重要です。なお、2度以上受けても順番が変わるのみで、内容は変わらないらしいので注意が必要です。

試験本番

試験はテストセンターで実施されます。私はこのようなテストセンターは初めての経験だったので、ちょっと緊張しました。会場では、身分証明書が2種類必要ですのでお忘れなく。私は運転免許証とクレジットカードを提出しました。
試験会場は個人スペースごとにコンピュータが並んでいる感じで、ちょうど自習室みたいな作りになっています。私が行ったところだけかもしれませんが、周囲の音が割と聞こえてくる環境だったためか防音用のヘッドホンもありました。試験時には基本的に何も持ち込むことはできず、紙と鉛筆だけが配られます。この紙と鉛筆は試験後に回収となります。
試験時間は問題に対して割と余裕があったので、見直し込みで30分くらい早く試験以上を終了しました。なお、試験結果は試験終了時にそのままPCの画面に表示されるためすぐにわかります。

まとめ

試験の結果は合格とはいえ、70%とかなりギリギリでした。
振り返ってみると、トレーニング以外でAWSを触る機会がほとんどなかったので、もう少し直接触れる機会を増やした方が効率が良かったかもしれません。 今回の勉強で中心に据えたBlackBeltの資料スライドは非常に充実しており、ほとんどこれだけで知識的には問題ないと思います。

最初に書いた通り、現状AWSの知識を活かす環境にないため、しばらくは直接的に役に立つことはないかもしれないです。この知識が日の目をみる時が待ち遠しいです。

Published 24 Feb 2018

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